まずは軽い運動だ!
 相手は十人、なぜか強面こわもてばかりだけど気にしない! 明らかにガタイが自分より大きくても……き、気にしない……!!
 いざ!
「そこのクズども!!」
 開口一番、調子に乗ってそんな言葉を発したらものすごい形相で睨まれた。しかし、ひるむものか!
「悪の手下どもよ! 正義の鉄槌、受けてみろ!!」
 突っ込んでいくと軽く避けられた。そして、一斉に睨んでくる。
「なにコイツ?」
「アタマ大丈夫か?」
 小馬鹿にした口調にムカついて、たたらを踏んだ体を前に倒し、そのまま間近にいた男に突っ込む。頭突きが見事に腹部に決まって頭上からうめき声が聞こえた。
 勝った……!!
 わけでは、ない。当然だ。
「このガキ!」
 せせら笑っていた男たちが仲間が一撃加えられたことによって顔色を変えた。黄金色に染まった目を見て、相手が鬼であることに気づいてちょっとだけ背筋が冷えた。
 あれ? これってまずくない?

逃げる
やっぱり戦う