お姫様と言えばなぎさ! なぎさしかいない! 可愛くてしっかり者、子どもの面倒もみるし炊事洗濯もできる、その姿はまるでシンデレラ――!!
って、褒めてないじゃないか、これは。
「あ、噂をすれば!! なぎさ! なぎさ!! お出かけ?」
大きな鞄を持って歩いてくる姫ことなぎさを発見してぶんぶん手を振って声をかけると、彼女はにっこり微笑んで頷いた。
「うん。バイト」
「え? 今日もバイト?」
「明日もバイト、明後日もバイト」
「そ、そう。頑張ってね」
「行ってきます!」
そう言って、麗しのお姫様は元気に手をふって職場に向かった。
……お姫様を助けるには、まず資本主義社会から抹殺しなければならないようです。先は長いなあ。
=『麗しのお姫様エンド』了=