「……姫の容姿は?」
響の唐突な質問にきょとんとすると、彼はもう一度、
「姫の容姿は?」
と、同じ問いを繰り返した。ひ、姫の容姿? そんなの決まってるじゃないか。
「可憐で可愛い子!!」
「……ハズレ。」
「ええー」
ハズレって、なんで一般的なこと言ってハズレ扱いされなきゃいけないんだ。
「姫の容姿もわからないやつがこんなところに来るな」
満面の笑みでそう言って、響はこともあろうか他人様の襟首を掴み部屋からつまみ出すとぴしゃりと閉じて鍵まで閉めた。
なんて男だ!!
「開けろ!!」
大声で怒鳴ってドアを叩いたが、手と喉が痛くなっただけでびくともしない。こ、これだから鬼仕様のものは嫌いなんだ……!!
それからしばらくそこで粘ってみたが、ドアは開くことなく、すごすごとその場を後にした。
=『うっかりミスエンド』了=