この顔は! この容姿は! クリストルに聞いた だいおうさま のものにそっくり――!!
 よし、さっそく退治しよう。
 慌ててポケットから聖水の小瓶を取り出し、不思議そうに見ていたミヤツ刑事に向かって中身をぶちまけた。さあ煙を出せ! もだえろ! 苦しめ!!
 しかし、わくわくと見つめても、ミヤツ刑事の顔が引きつり、顎から水がしたたっただけでそれ以外の変化はない。
「いったいなんのマネだ?」
 ドスを利かせた声で尋ねられ、あれー? と首をひねっているとその首根っこをつかまれてずるずると引きずられた。
「教育的指導だ。ありがたく受け取れ」
 不気味な微笑とともに警察署に連行され、しっかりとお灸をすえられ数時間後に釈放された。もうその頃には日が傾き、あたりは薄暗くなり始めていた。
 ……お姫様のことはあきらめよう。きっと本物の勇者様が助けてくれるに違いない。

=『説教エンド』了=


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